日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年4月13日あがり症を治すトレーニング方法とは?

 

★あがり症はトレーニングで治せる


日本話し方センターのベーシックコースを受講される方の大半のお悩みはあがり症です。なので、人前であがらずに堂々と話がしたい、という思いで受講されています。「人前で話す時にあがってしまい話がうまくできなかった、もうあのような失敗はしたくない」と強く思われている方が多いのです。
ベーシックコースでは毎回、人前で2分間のスピーチをしてもらっています。人前で話す場数を踏みながら話し方のトレーニングをしてもらっています。あがり症を治したい、と思われている方は受講姿勢も真剣そのものですので、苦手なスピーチ実習にも積極的に取り組まれます。その結果、コースを修了される頃には堂々とスピーチをされます。
そしてコースを修了した後、日常の中で自ら話し方のトレーニングをしていただくと更に上がりを抑えて人に伝わる話ができるようになります。では、その際にどういうことに気をつけてトレーニングをすればよいのでしょうか。
今回はこのことについてお話したいと思います。


★話した後に良かった点を言葉にする


自分で行う効果的なトレーニングの方法は、実は、そんなに特殊なことではありません。

まず人前で話した後、自分の話し方を振り返り、よかった点を1つ以上見つけてそれを言葉にまとめます。
「始めの2分くらいまで参加者の顔を見て話ができた」
「いつもよりゆっくり話すことができた」
「途中でうなずいてくれている人を見たら自然に笑顔が作れた」

改善点を見つけないと成長できないのでは、と思われるかも知れません。私たちは自分のことも人のことも、まずできていない点や欠点に目を向けてしまいます。しかし、できていないところばかり意識しているとだんだん嫌気がさして継続意欲がなくなってしまいます。従って、まず意識すべきことは自身のよい点、よくなった点なのです。
そしてそれを必ず言葉にすること。これが非常に大切です。言葉にすることで記憶に残りますし、自分で自分に説明ができるようになります。また、自分の成長を実感することができるのです。

 

★改善点を見つけて言葉にする


よい点を認識できたら、次に、自分の改善すべき点を見つけて言葉にします。
「原稿ばかり見て話してしまった。参加者の顔を少しも見ることができなかった」
「途中で舌がちゃんと動かず、発音が曖昧なところが多かった」
「最初から最後まで、引きつった顔で話してしまった」

そしてそれを改善する具体的な行動を決めます。
「話を忘れた時は原稿を見る。内容を確認したら参加者の方に顔を向けて話す。これを意識して1日5回スピーチ練習をしよう」
「滑舌を良くするために、早口ことばを1日5回、大きく口をタテに開けて行おう」
「1日3分、鏡の前で笑顔を作る練習をしよう」

ポイントは行動を具体的に決めることです。「顔を見て話すようにする」「発音に気をつける」「笑顔に気をつける」といった抽象的な表現では行動に結びつかないので注意が必要です。

 

★小さな成功体験を積み重ねる


こうして、1つか2つの改善点を克服する練習をして、改めて話す機会に臨みます。そして、また、よかった点、改善点を整理し、克服する練習します。これを繰り返すことで、話し方は徐々に改善されていきます。

 

★あがり症を治すトレーニングをしましょう!


日本話し方センターのベーシックコースでは、上のプロセスが継続できるよう話す場を提供し、何をどのように改善すればよいか、講師がアドバイスをしています。その効果は多くの受講生が実感されています。ぜひ「受講生の声」をご確認ください!
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